※ エスケイネット SK-MTV1DE は、Expressカードスロット搭載のDELLパソコンでのみ使用可能ですが、PCカード仕様の
エスケイネット SK-MTV1D と、ほぼ同じ性能だと思われます。
テスト環境
使用したパソコンはDELLのB5サイズノートPC
XPS M1210
です。
スペックは以下のとおり。
- CPU : Core 2 Duo T7400(2.16GHz)
- メモリー : Sanmax SMD-N1G48NP-6E DDR2 PC2-5300 667MHz 2GB(1GB×2)
- グラフィック : NVIDIA GeForce Go 7400 256MB DDR TurboCache
- 液晶 : 12.1インチTFT TrueLife WXGA 1280×800ドット
- OS : Windows XP Home SP2
また今回比較レビューするにあたり、下記の最新版ドライバ、ソフトウェア、ファームウェアにアップデートしてあります。
※ この記事は時々見直して修正する場合があります。
外観の比較
ブルー系が好きな私にとってSEG CLIPはなかなかいい感じです。(このブログもブルー系ですしね)
ただ私は気になりませんがスケルトンな本体は好みが分かれるところかな。
大きさの比較
モバイルする場合は大きさとか重量が気になりますが、どの製品もポケットに収まる程度なので、それほど気にすることはないでしょう。
|
IOデータ GV-1SG/USB |
バッファロー DH-ONE/U2 |
サンワ VGA-TV1S |
グリーンH GH-1ST-U2K |
エスケイN SK-MTV1DE |
インターフェイス |
USB |
USB |
USB |
USB |
Expressカード |
外形寸法 (mm) |
30×86×13.5 |
18×58.6×12.6 |
29×94×13 |
88×11×27 |
114×34×13 |
重量 |
27g |
12g |
30g |
25g |
26g |

▲左からGV-1SG/USB、DH-ONE/U2、VGA-TV1S、GH-1ST-U2K、SK-MTV1DEの順
クリックすると大きい画像でご覧いただけます。
こういう風に並べてみると、バッファロー ちょいテレ が凄く小さいのがわかりますね。
スライド式キャップ
最初見たときスライド式キャップは「なかなか良い」と思ったんですけど、いくつか気になる点がありました。
- その1
- 画像右側を見てください。ちょっとわかりにくいですがキャップを閉めた状態でもUSB端子部分がまる見えってのはキャップの意味がないような気がします。

- その2
- 本体側にボタンがあって、これでキャップをロックしているのですが、キャップを外すと隙間から基板が見えます。これだと埃も入り込むだろうし、何よりコーヒーでもこぼそうものなら間違いなく内部に浸水します。
そもそもカバーするためのキャップが何もカバーしていないどころか、ロックするためのボタンを設置したために基板丸見えじゃ、何のためのキャップなのか分かりません。
これだったら通常のキャップにしたほうがその分小さくできますし、良い気がしますけどね。
そう考えるとバッファローの”キャップ+ストラップ”は「単純だけどなんてすばらしいんだ」と思えてきます。
クリップ
ノートパソコンの液晶などに固定できるようクリップが付属しています。
パソコンに直挿するとどうしても横に出っ張ってしまうし、かといってUSB延長ケーブルで接続しその辺りにおいて置くのもスマートじゃないので、これは良いアイデアだと思います。また受信感度も少し良くなりそうですしね。
ただし、ちょっとだけ気になることがあります。
クリップの内側にゴム板が貼り付けてあるのですが、そのゴムが端まで貼り付けてないので、挟んだときにクリップの端がパソコンに接触し、気をつけないとプラスチック部分でパソコンに傷をつけてしまう可能性があります。
特に薄型ベゼルの液晶で奥まで入れて挟んでしまうと画面を傷つけてしまう場合もありますから気をつけてください。
対策としてクッション材などを貼り付けておくとか、テープを巻いておくと良いと思います。
視聴状況
たぶんこれが一番気になる、そして重要視される事項でしょう。
アイ・オー・データのHPでは高感度を謳っていますし、ロッドアンテナは取り外し不可となれば、かなり自信があるのではないかと想像できます。
アンテナ比較
通常のロッドアンテナを伸ばした状態で一番短いのがアイ・オー・データのGV-1SG/USBで約11.4cm。
一番長いのがサンワサプライ VGA-TV1Sで約29cm。
こういうのって周波数によって長さ決まると思うので、長ければ良いというわけではないと思うのですがどうなんでしょう。
それから特筆すべきはサンワサプライに付属しているF型変換アダプタでしょう。
家庭のアンテナを使用するので場所は屋内と限定されますが、飛躍的に受信感度を向上させることができます。なお エスケイネット SK-MTV1DE(SK-MTV1D)は別売りとして用意されています。
あと、これは意見の分かれるところかもしれませんが、GV-1SG/USBのUSB延長ケーブルが55cmってのはちょっと短いかな。
ワンセグチューナー持っている方なら分かると思うのですが、受信状態が悪い時は向きを変えたり、ちょっと移動したりすると受信できることがあるのですが、この長さだとそれほど移動させられないんですよね。
たぶんクリップをノートPCに挟んで使用することを前提でこの長さになったと思うのですが、最低でも1mは欲しかったな。実際、他機種で1mくらいアンテナ移動させて受信状態が良好になった経験がありますからね。
ただ、長すぎるのも邪魔になるのでノートPC用の短いケーブルと、グリーンハウスのようなスタンド型USB延長ケーブルの2本立てなら良かったのにと思います。
|
IOデータ GV-1SG/USB |
バッファロー DH-ONE/U2 |
サンワ VGA-TV1S |
グリーンH GH-1ST-U2K |
エスケイN SK-MTV1DE |
アンテナ |
2段 約8.2~11.4cm 取外し不可 |
4段 約5.4~13.1cm |
7段 約7.1~29cm |
4段 約7~20.6cm 取外し不可 |
2段 約9.2~14.4cm |
外部アンテナ |
× |
約13.5cm |
3段 約13.6~35cm |
× |
× |
備考 |
USB延長ケーブル 約55cm |
|
F型変換アダプタ 付属 |
スタンド型USB延長ケーブル 約165cm |
F型変換アダプタ 別売り |
受信感度レベルメーター比較
受信感度レベルメーターがMAXだからといってそれほど当てにはなりませんが、ある程度の目安にはなりますね。
どのメーカーも本数で現していますが、数値化表示してくれるメーカーはないのかなぁ。
|
IOデータ GV-1SG/USB |
バッファロー DH-ONE/U2 |
サンワ VGA-TV1S (デフォルトスキン) |
グリーンH GH-1ST-U2K |
エスケイN SK-MTV1DE |
アンテナ |
 |
 |
 |
 |
 |
アンテナ本数 |
5本 |
4本 |
29本? |
5本 |
3本 |
面白いのはサンワサプライ VGA-TV1Sのレベルメーターで、上の表では一見10本に見えますが、よ~く見てみると・・・

各柱に2レベルづつあるんです。ということは10×2で20本。
でもそれだと何か不自然なので、私は柱と柱の間に1本づつで合計29本あるんじゃないかと思っています。
ちなみに上記はデフォルトスキンのレベルメーターなんですが、もう一つのスキンは柱が7本でした。
受信感度比較
管理人の自宅で視聴します。
- 送信所からの直線距離は約33km(Google Earthで計測)
- 周りに高い建物は無いが住宅地の真ん中
- 鉄筋コンクリート建物2階
- 送信所方向にある窓際
- かなり田舎だと思う
受信環境としては良くない方だと思います。
試験放送期間は窓際ならそこそこ受信できたのですが、(ちょいテレ+外部アンテナ & エスケイネット)最近何故か安定して受信ができません。
「昨日は感度良かったのに、今日は全然ダメ」とか、日あるいは時間によって受信感度がまちまちです。
一応表にしてみましたが、それぞれの回は受信日や時間帯をずらして計測しています。
またこれからも継続して計測する予定です。
チャンネルは比較的感度の良い「NHK総合」で、それぞれ1~2分間程度の計測です。
|
IOデータ GV-1SG/USB |
バッファロー DH-ONE/U2 |
サンワ VGA-TV1S |
グリーンH GH-1ST-U2K |
エスケイN SK-MTV1DE |
アンテナ |
ロ |
ロ |
外 |
ロ |
外 |
ロ |
ロ |
1回目 |
○ |
× |
○ |
○ |
◎ |
△ |
△ |
2回目 |
◎ |
△ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
3回目 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
4回目 |
○ |
× |
× |
○ |
◎ |
○ |
× |
5回目 |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
6回目 |
◎ |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
7回目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
以降、継続して調査します |
ロ:通常のロッドアンテナ
外:外部アンテナ
◎:放送が途切れず感度良好
○:放送が時々途切れるが概ね感度良好
△:視聴はできるが途切れている時間のほうが長い
×:視聴できない
何度か計測してみての感想ですが、GV-1SG/USBはちょいテレ+ロッドアンテナよりあきらかに良いです。ちょいテレ+ロッドでは今までまともに受信できたことがなかったのに、3回目の◎は奇跡としか言いようがありません。
ちょいテレ+外部アンテナとの比較は、今のところなんとも言えません。
印は同じですが、感じとしてはちょいテレ+外部アンテナのほうが受信感度が良い感じがします。
今のところ受信状態の良かったのがサンワサプライ+外部アンテナ。やはり長いアンテナは有利なのでしょうか。
逆に悪かったのがエスケイネット。他のUSBタイプのワンセグチューナーのように延長ケーブル、外部アンテナを使用できないため、最適な状態ではなかったのだと思われます。
グリーンハウス W-oneは
このあたりを見るとかなり評価が高いのですが、私の環境では「ちょいテレ+ロッドよりは良い」といった程度。
山手線で東京タワーから一番遠い所でもGoogle Eartで計測して
10km程度。周りに高いビル等があるとはいえ、かなり受信レベルは強いんじゃないかと思われます。
ちなみに私が今回テストした環境は、田舎で周りに高い建物は無いが送信所からの距離は
約33km。しかも窓際とはいえ鉄筋コンクリート建物内部ですから、決して受信環境は良いとはいえません。
推測ですが、受信レベルが弱い場合、グリーンハウス W-oneは安定性に欠けるんじゃないかな。
実際レベルメーターがMAXかと思った次の瞬間1本も立っていなかったり、ちょっと不安定な印象がありました。
これからワンセグチューナー購入予定している人は、よく使う場所の送信所からの距離を
Google Earthで確認してみると良いと思います。(お近くの送信所の位置は
こちらで確認できます)
今後、継続して調査します。
あと時間が取れれば、さらに遠いところ、近いところでも調査したいと思います。
受信時CPU使用率
そこそこハイスペックなノートパソコンなので参考にならないかもしれませんが、一応キャプチャ画像を貼り付けておきます。
- DELL XPS M1210
- CPU : Core 2 Duo T7400(2.16GHz)
- メモリー : 1GB×2

▲ アイ・オー・データ GV-1SG/USB使用時のCPU使用率。他のワンセグチューナーも大体こんなもんです。
機能の比較
「ワンセグのフル機能を楽しめる!」が売り文句のひとつである
SEG CLIP GV-1SG/USB。
その鍵を握るのは「データ放送」ではないかと思うのですが、
マウスが使えないので使い勝手はそれほどよくありません。 (
ver1.03でマウス操作可能になりました)
あとデータ放送を受信している為なのか分かりませんが、チャンネルを変更したときのレスポンスが悪いです。
技術的にこのあたりは難しいのかもしれませんね。
機能について詳しくは下記表をご覧ください。
|
IOデータ GV-1SG/USB |
バッファロー DH-ONE/U2 |
サンワ VGA-TV1S |
グリーンH GH-1ST-U2K |
エスケイN SK-MTV1DE |
録画 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
EPG |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
iEPG |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
外部から予約 |
○ |
○ |
× |
× |
× |
字幕 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
タイムシフト |
× |
○ ※3 |
○ ※4 |
○ |
× |
データ放送 |
○ |
× |
× |
× |
○ |
スキン対応 |
× |
△ |
○ ※1 |
× |
× |
Vista対応 |
○ |
○ ※2 |
× |
○ |
× |
※1:
Ver6.02.00以降で可
※2:
Vista用ドライバ、ソフトウェアで可
※3:
「PCastTV for ワンセグ」のアップデートで可
※4:
ver6.03.00で可
録画
各機種ともボタン一つで簡単に録画がおこなえます。
ただし、どの機種も著作権保護のため、録画したファイルは本体を接続していないと再生できません。
- アイ・オー・データ SEG CLIP GV-1SG/USB
- 本体を接続しないと視聴ソフトが起動せず再生はできない
- バッファロー ちょいテレ DH-ONE/U2
- 本体を接続しなくても視聴ソフトは起動するが再生はできない
- サンワサプライ VGA-TV1S
- 本体を接続しなくても視聴ソフトは起動するが再生はできない
- グリーンハウス W-one GH-1ST-U2K
- 本体を接続しないと視聴ソフトが起動せず再生はできない
- エスケイネット SK-MTV1DE
- 本体を接続しないと視聴ソフトが起動せず再生はできない
ちなみに ちょいテレ DH-ONE/U2 はデスクトップでも使用しているのですが、
PCastTV for ワンセグ Ver.1.07β1にアップデートすると
HDCP非対応のグラフィックカード及びディスプレイでDVI接続が行われています。
著作権保護のためPCastTV for ワンセグを起動できません。
とメッセージが表示されて視聴どころか、ソフトを起動することすらできません。

対策として1.06以前のバージョンをインストールしてればいいのですが、まぁ著作権に関してはそれだけうるさいってことです。
たぶんこのまま1.07正式版が出るでしょうから、間違いなく ちょいテレは売りです。
(1.07正式版ではHDCP非対応でも使用することができました)
ちなみにデスクトップのパーツ構成は
こんな感じです。
EPG(電子番組表)
ワンセグ放送に含まれる電子番組表を表示することができます。
ただし、エスケイネット SK-MTV1DE のみEPGからの予約録画はできません。
(他の4機種は可能です)
iEPG(インターネット電子番組表)
テレビ王国や
gooテレビ番組ナビなどのテレビ番組表サイトからクリックするだけで予約録画ができる機能。よく録画をする人はこの機能はあったほうが良いと思います。
外部から予約
この機能が使えるのは アイ・オー・データ SEG CLIP GV-1SG/USB と バッファロー ちょいテレ DH-ONE/U2の2機種で、
reserMailを使用して他のパソコンや携帯電話からインターネット経由で録画予約を行うことができます。

▲ reserMail設定画面
ちょっと注意しなければいけないのが、録画側のパソコンがreserMailサーバーへ定期的に問い合わせをして予約がないか確認する仕様なのですが、その間隔が最低30分ということ。つまり最低30分前までに予約をしておかなければ録画されない可能性があります。
またGV-1SG/USBの場合、ソフトウェアを
Ver1.01にアップデートすると何故かreserMailはインストールされませんので、使用する場合は別途
ここからダウンロードしインストールする必要があります。
尚、reserMailを使用する場合は会員登録(無料)が必要で、パソコンからの録画予約も無料なんですが、携帯電話からの予約は有料なので注意が必要です。
タイムシフト
5製品の中でタイムシフトに対応しているのはグリーンハウス GH-1ST-U2Kのみなんですが、アイ・オー・データは何故この機能を実装しなかったのでしょうか。
※ちょいテレは
PCastTV for ワンセグ Ver.1.07β1で可能になりました。
※サンワサプライは
Ver.6.03.00で可能になりました。
データ放送
この機能を搭載しているのは、数あるワンセグチューナーの中でもアイ・オー・データ GV-1SG/USB、エスケイネット SK-MTV1DE・SK-MTV1Dのみです。ニュースが表示されたり便利といえば便利ですが、
マウスが使えないなど少し不便な面もあります。 (
ver1.03でマウス操作可能になりました)
スキン対応
プレイヤーの見た目を変更できる機能ですが、サンワサプライ VGA-TV1Sは
Ver6.02.00にアップデートすれば可能です。ちょいテレを△にしたのは正式には対応していないからなんですが、インストールディレクトリにスキンのファイルが置いてありますから、変更することは可能です。
特に必要のない機能といわれればそれまでですが、例えばSEG CLIP専用サイトとか作って「有名デザイナー作成スキン」とか「ユーザー投稿のスキン」とか配布したら結構盛り上がると思いませんか。
Vista対応
後発組のアイ・オー・データは当然でしょう。バッファローはVista対応ドライバを出しています。その他のメーカーもVista発売までにはドライバを供給すると思います。
画質の比較
アイ・オー・データ GV-1SG/USB が他機種に比べて若干シャープな印象ですが、そもそも320×180ピクセル程度の大きさですし、私程度の目ではそれ以外の違いはほとんど見つけられません。
下記のリンク先にビットマップ(bmp)でアップロードしてありますから、ダウンロードして拡大して見るなりしてください。
なお今回は都合上 エスケイネット SK-MTV1DE を除く、その他4機種で比較しています。
・
USBワンセグチューナー4機種 画質比較
※ プレイヤーのキャプチャ機能は使わず通常のキャプチャソフトでbmp保存し、映像部分だけを切り取りそのままアップロードしていますので若干表示に時間がかかると思います。
※ 上記画像が著作権上問題あると思われる場合はご連絡ください。
※ サンワサプライ VGA-TV1S、グリーンハウス GH-1ST-U2Kはコントラストや輝度などが変更可能ですが、すべてデフォルト値です。バッファロー DH-ONE/U2もPCastTV for ワンセグVer.1.07β1で変更可能になりましたが、今回の比較ではVer.1.05を使っています。
レビュー(後編)につづく >>
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雑誌でも各社の比較をやっているのは読んだことがありますが、ここまで詳細なものははじめて見ました。
とても参考になり、ありがたい限りです。
しかし、なぜこんなにもお持ちなのでしょうか?(笑)